通常、会社は永年存続を前提としていますが、会社の状態を知るためにどこかで期間を区切り事業の成果を知るために決算書を作成する必要があります。
「決算書」というのは「貸借対照表」と「損益計算書」ということになります。 厳密にいえばこれら以外にも「利益処分案」等ありますが、通常に使う意味としては決算書というのは貸借対照表と損益計算書だと思っておいて頂いても特に問題はないでしょう。
決算書を作成するには、<入金伝票>・<出金伝票>・<振替伝票>の三種類の伝票があり、これらの仕訳帳から<総勘定元帳>が作成され、さらに、<貸借対照表>と<損益計算書>が作成されるのです。
決算書は以下のような手順で作成されます。
1 請求書や領収書を発行したり、受け取ったりした場合にはそこで取引の分類(仕訳)をします
2 仕訳ができればこれを会計伝票に記入します
3 会計伝票に記入された仕訳を台帳(元帳)に転記します
4 元帳の各勘定科目の動き及び残高をもとにして科目集計表(試算表)を作成します
5 そして定期的(一年に一度が多い)に決算書を作成します
これがだいたいの経理の流れで、一般的には簿記一巡といわれています
会社の目的とは商品を販売する商売であっても、サービスを提供する商売であっても、一定の資金を元手にして営業活動をすることにより、収益を上げることですが、決算書により、いま会社がどのような状態にあるのかということを知ることができます。また、株主総会に提出して株主の承認を得たり、税金の申告をするためにも必要となってきます。
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