商売をされている方の中には、伝票などの記帳はしていないが、資金繰りだけは手帳などで管理されている方もいらっしゃると思います。しかし、注意して頂きたいのは、手帳での管理ではチェック機能ができませんので、手形1枚分が記入漏れになってもわからないのです。
金融機関から借入される場合や一定規模以上の企業と取引きする場合には、毎月きちっと経理をし、試算表を作成していなければ取引きを行わないところもあります。資産・負債・資本などの財産がいくらあるのか。余剰資金はいくらあるのか。その余剰資金は、運用するのか、設備投資などを行うのか。売上・仕入がいくらで原価率はどれぐらいか。人件費・その他の経費はいくらで、事業収支(利益)はいくらか。 その程度の項目について把握し、チェックすることは、たとえ現状で満足のいく利益が上がっていたとしても、より効率的に利益を生み、財産を増やし、企業としてよりいっそうの成長を遂げるためには、非常に重要なことではないでしょうか。せっかく作成した試算表を税務申告にだけしか利用しない手はありません。
ぜひ、毎月作成し、積極的に企業の成長に活用していくことをお勧め致します。
|