資本金とは、一般的に、その会社の規模をはかる材料のひとつと考えられています。未処分利益と呼ばれるものも、この資本の中に表示されています。これは、今まで会社が事業を始めて、これまで処分されなかった利益をいいます。この「処分」というのは、株主に対する配当や、役員に対する賞与の支払をいいます。
ほとんどの場合、貸借対照表では、貸借対照表の資本の部にあるその未処分利益のすぐ下に当期の利益も表示されていますから、いくら儲かったかを判断することもできます。ただ、この儲けの判断は損益計算書の方に委ねて、貸借対照表では、財産がいくら残ったかという判断材料と考えればいいと思います。 この当期利益ですが、貸借対照表上に表示されるものと、損益計算書上のものとは必ず一致することになります。左側の資産の合計と、右側の負債、それに資本の合計は必ず一致しなければなりません。
(資産)=(負債)+(資本)
また、他人資本、自己資本という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、この他人資本はこの貸借対照表の負債をさし、資本を自己資本といいます。
一方、資本準備金とは、株主から受けた出資金のうち、資本金にならないものをいいます。 具体的には、株券の「発行価額 × 1/2」または「額面」のいずれか大きい方を資本金に組み入れ、残りを資本準備金とします。
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