一枚の請求書からの集計です。
当然ながらこの場合の請求書は自分の会社が発行するものです。得意先が何件かあって、毎月の売上を20日で締めて、月末に請求するようなケースが通常一般的な請求システムだと思います。
この毎月の請求、例えば3月決算の会社の場合、4月から、5月、6月と請求して、翌年の3月までの請求分の合計が、いわゆる損益計算書の売上高として計上されるのです。それぞれ、会社によって〆日(このケースは20日〆)が異なりますので注意してください。また、20日〆の請求の場合は、決算月つまりこの例でいきますと3月20日〆の請求書で「はい、終わり」というわけではありません。ここに注意が必要です。
決算を仕上げる場合、この「帳端」と呼ばれる3月21日から3月31日までの約10日分の売上が問題になってくるわけです。どういうことかといいますと、この期間の売上高の請求は、翌月4月20日分の請求書に含まれているので、その分売上が洩れることになります。 つまり、毎月末〆で、請求を行っている会社は、こういった問題は発生しないのですが、日本の企業の場合、20日〆、15日〆という会社が多いことは事実ですから「帳端」の問題がでてきます。
また、売上高の集計は、得意先が1件だけであればわかりやすいのですが、そういう会社は非常に少ないと思います。つまり、何件もの得意先を持ち、各得意先毎に請求書を作成し、これを集計するということになるわけです。 このために売上帳というものがあって、その売上帳から請求書を起こして各得意先毎に売上帳を管理するのです。
商売で大切なことのひとつに、売り上げ代金の回収という問題があります。売上をしても、代金を回収しなければ何もならないことは、誰でもわかることです。 売るだけでは商売は成り立ちません。売って代金を回収してはじめて商売が成り立つのです。 その売上代金の回収を管理するもののひとつとして、売掛金管理表というものがあります。
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