相続対策は、大きく3つに分けることができます。
1 遺産分割
相続人が1人であればこの問題は発生しないかもしれませんが、相続人が複数となりますと必ずこの問題が発生してきます。
親として子供たちに、どの財産をどの様に分けたいのか。残された配偶者の生活保証はどうなのか、後継者はどうしたら、よいのか また、子供同志でも親の愛情の感じられる分割案があるのであれば、本当はそれに従いたいと思っているのではないのでしょうか。ただ、子供達にとって一番大切なのは、自分の家族なのです。それぞれの子供が結婚していないのであれば、子供にとって一番大切なのは親を含めたところ家族でしょうが、それぞれが独立して家族をもっているとなると、その家族が一番大切となります。
2 納税資金対策
相続税は遺産の額にもよりますが、場合によっては、数億〜数十億となることも多くあります。相続財産の大部分が換金性の高い預貯金等であれば、税金の支払いで苦慮することはないのでしょうが、相続財産の大部分が同族会社の自社株であったり、昔から貸してある土地の底地だったりした場合は、相続税が払えないケ−スもでてきます。確かに物納という制度がありますが物納は何でもOKというものではありません。
3 節税対策
相続税を少なくするにはどうしたらよいか、いかに少なくするにはどうしたらよいのか。
この対策は、特に納税資金対策と連動して行う必要があると思われます。納税資金の対応ができて、節税対策に進む場合もあるでしょうし、納税資金対策と節税対策を平行して行って行く場合もあります。 |