経費節減を実行していく上で、予算額の目標を設定することは重要です。人間は目標があると力を発揮できる場合が多いのです。しかし、病医院全体で取組む予算管理の場合には、エビデンスが肝心です。協力を得る職員が「ああ、そうか」と思えるエビデンスを見つけ、提案できることが重要です。この際、全職員を対象にするものについては、「何を」「どのように」すると「どれだけの」効果が見込まれるかについて具体例を挙げることも必要です。例えば、電気料金などは、具体的な室内等の温度管理を行い、節電するための具体的な取り組みを全職員に示すことが重要であり、職員からも節電のためのアイデアが提案されるような仕組みを作っていくことになります。
<ワンポイント>
・全職員一人ひとりがものを「使うとき」「購入するとき」には、「短時間で」「少ない費用で」できないかを考える。
・出入り口に「節電への協力の呼びかけ」を貼る。・診療に関わる事物の節約には、診療に関わる職員(医師・看護師)だけでなく、看護補助の方にも協力を求めることが重要。
・コ・メディカル職員にも経費節減に興味を示す人材は多い。・協力を要請することが経費節減の第一歩 |