決算データからは、財務会計的視点と管理会計的視点からのチェックが必要となります。いずれの場合においても、予算対比、前年対比はもちろんのこと、同規模の病医院との比較も必要です。重要なことは、決算が固まってから今後の対策を考えるのではなく、月次の試算表から問題点を抽出し、決算予想を立て、決算までに次の取り組みを立てることです。決算確定後はその微調整程度にすることです。
○ 財務会計的視点
<収入>
・診療報酬:ベッド稼働率、在院日数、各種加算項目等
<費用>
・変動費:診療材料費、医薬品費、検査料、給食材料費等
・固定費:人件費、福利厚生費、光熱費、通信費、消耗品費、減価償却費等
<B / S項目>
・流動資産:現預金、未収入金、棚卸資産、仮払金、立替金、短期貸付金
・固定資産:建物・構築物、機械・車両、土地、投資、繰延資産
・固定負債:長期借入金
・自己資本:出資金、剰余金
<キャッシュフロー>
・営業キャッシュフロー ・財務キャッシュフロー
・投資キャッシュフロー ・フローキャッシュフロー
○ 管理会計的視点
<収益性>
売上高対売上総利益、売上高対営業利益率、売上高対経常利益率、
総資本回転率、自己資本回転率
<安全性>
流動比率、当座比率、固定長期適合率、固定比率、自己資本比率
<生産性>
一人当り付加価値額、付加価値率、資本回転率、労働分配率
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