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 診療報酬算定は、診療行為の発生源から、診療現場と医事請求事務の間の情報の流れの集大成であるといえます。  
各現場における個々の問題点を抽出して、具体的に院内業務の改善方法としての取り組みとしては、次のようなものが挙げられます。  
 
1. 診療行為の発生源は医師  
患者の病名及び主要症状  
→  診療報酬上は、傷病名及び傷病名の転帰の日付等  
治療方法(検査、処方及び処置)  
→  診療報酬上は、指導記録や各診療行為の指示と実施の記録等  
診療の年月日  
→  診療報酬上は、初再診の区分 , 休日、時間外の受診時間等  
 
2. マニュアル化・記載要領等の作成  
  記載漏れの頻度の高い項目に関して標準化を図る  
(特定疾患指導料、退院時指導料、レセプト症状詳記等)  
 
3. カルテ・伝票様式の改善  
(1)カルテ様式の検討ポイント  
・指示と実施の相関関係が、明確に判断できる様式  
(2)伝票様式の検討ポイント  
・  色    …  他伝票類との区別を容易にする  
                 ・種  類   …  継続行為と単日行為等  
・配  列   …  頻度の高いものを見やすい位置に配列  
・相関関係   …  一連の行為やパターン化しているものは、同一枠内に配置  
・複写枚数   …  使用目的ごとに各関係部門の枚数複写  
 
4. 伝票記載方法の作成(伝票マニュアル化)  
診療報酬算定上で必要な情報の整理を行ない、記載要領の作成を実施し、診療部門に理解を得ることを目標とする  
 
【具体的項目】  
  使用薬剤の規格や単位量、処置等の被覆範囲、実施回数、酸素吸入等の開始時間及び終了時間等  
 
5. 転記回数の削減  
指示行為の転記、実施行為の転記等作業工程の分析により、「無駄な転記」の削減を図る。  
【転記漏れの多い項目】  
  入院注射箋、処置箋、薬局処方箋  
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