第四次医療法改正で明らかになった医療制度改革の方向性において、医療保険制度については、 @ 保険者の再編・統合、 A 新しい高齢者医療制度の創設、という方針が示されました。
医療保険制度に関わる抜本的改正の実施時期は、現在のところ明確ではありませんが、老人医療費の適正化と医療保険給付範囲の明確化は、膨れ上がる国民医療費の抑制という医療政策の方向性が維持されることは予測されます。
具体的には、 @ について保険者を都道府県単位で規模の適正化を図り、また地域に関わる再編および統合を目指す、というものです。これは、政管健保も地方分権の時代が訪れたことの現われですが、同時に個々の保険者が医療機関を選別することが可能になるという意図があります。
また A については、保険者の責任と運営主体の明確化、年齢構成・所得に着目した財政調整案の構築、後期高齢者特性に応じた保険制度の創設が挙げられています。 |