経営改善計画を作成する際には、収益改善のための目標値(経常利益・限界利益・固定費等)を定める必要があります。
その際には同業他社の数値との比較が一つの参考になります。同診療科目の黒字病院の平均値などを目安にして目標値を定めることも妥当性のある方法だといえます。
目標値を求める際の考え方の内、簡易なものを 3 つに分けて説明すると次のようになります。
( 1 )自院の現状からの目標利益(実態的アプローチ)
当該企業の資金繰りの状況からの必要な目標利益
キャッシュ・フロー計算書から導き出される目標利益
借入金の返済に必要な目標利益
( 2 )優良な同業者を参考にした目標利益(帰納法的アプローチ)
業界の平均値などにより決めた目標利益
( 3 )全ての企業に当てはまる目標利益(演繹法的アプローチ)
業種の違いに関係なく標準的な 1 人当たりの目標利益
平均的な人件費や世間相場から労働分配率により算出した 1 人当たりの目標利益
投下した資本に対する割合としての目標利益(目標資本利益率)
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