経営者は病院のビジョンを明確かつ分かりやすく示し、病院経営の基本方針を打ち出す必要があります。経営基本方針は病院がそれぞれの目標達成のために取るべき方向性を最も集約的に表現するものであり、その具現化を図る路線を明確にするものです。その方針によって、地域住民はどのような病院であるかを確認でき、職員は一貫した医療活動に邁進することができます。
経営基本方針に盛り込まれるべき要素は、
@ 病院運営、組織活動、医療技術、診療内容についての考え方
A 職員の行動基準、組織規範
B 地域社会に対し、何をどういう形で貢献するのかといった社会的役割
C 診療業務、医療活動の領域
といったものであり、それらは昨今の厳しい医療環境を生き抜くための指針として最も重要なポイントになります。
より具体的、実践的なものが要求され、
@ 現場の志向や行動に密着していること
A 単なる文書のかたまりではなく、最強、最高の能率を実現すべき経営ノウハウが具体的に述べられていること
B 各個別部門の実情をよく理解し、それぞれの部門における責任者担当者を発奮させ、動機付けるものである必要があります。
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