どんなに立派な戦略であっても、達成できなければ、良い戦略とはいえません。そして、戦略の内容とその環境を取り巻く要因、つまり病院の置かれている環境・立地(外部環境)、病院の経営体力(経営資源)とがうまく適合していなければ、成功はあり得ません。
戦略を策定する際は、図のようなマトリックスを作成するのが一般的です。横軸はマーケットのなかでどういう位置付けなのかということを示します。一方外部環境、その地域の需要の伸びはどうなるかを示すのが縦軸です。右側はマーケットシェアが高く、左側はマーケットシェアが低いことを意味します。
左上区画は成長率が高い(必要投資額が大きい)が、シェアが低い(資金流入量が小さい)ため、病院にとって資金創出効果は小さいです。右上区画の「花形商品」は高収益、高成長部門です。右下区画の「金のなる木」は投資需要が小さい反面、大きな資金源となっています。そして左下区画は「負け犬」と称され、成長率、シェアとも低いので、資金支出は少ないものの収入も少ないことを表しています。
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