院内業務に関する責任・権限が明確でないことにより、コミュニケーション不足が原因でミスやトラブルが発生したり、それらを他の部門のせいにしたり、などはよく耳にする話です。
ISO の特徴は「業務=プロセス」、そして「個々のプロセスの集合体=システム」として捉えていることです。
このような考えをプロセスアプローチといいます。
ご存知のように、病院には診療、看護、医事・管理、薬剤、臨床・検査、栄養、など多くの部門があり、部門を横断する形で様々な業務を行っています。まずは院内における全てのプロセスを洗い出し、それぞれがどのように関わり合っているのか、どの部門の誰が責任者になるかを決定していきます。このようにして責任・権限を明確にするとともに、コミュニケーションを取るための手段を確立していきます。また、個々のプロセスがきちんと機能しているかを判断するために自分たちで基準を設け、これに従ってチェックし(監視・測定)、結果的に会社のシステムをレベルアップしていく(継続的改善)という考え方です。 |