医師は、まず、人の生命に対し畏敬の念を抱くことはいうまでもありません。また、医療行為について自分の担当する患者に対しては、最終的な責任を負っています。これらを基本姿勢として診療に臨みます。
(ア)患者への対応
・ 日常診療においては、患者個人の氏名・性別・年齢等を確認します。
・ 患者との信頼関係が充分保てるように、日ごろから意思疎通が円満に図れるよう心がけます。
・ インフォームド・コンセント(十分な説明と同意)をもって患者の納得、同意を得て、検査・治療にあたります。
(イ)他部門への対応
・ 医師は与薬・注射・検査など指示を出す際には、口頭のみでなく書面で行い、記載は正確に明確な字句を用います。
・ 「あれ」、「それ」、「いつものやつ」など抽象的な指示は行わないようにします。
・ 指示の変更など前回と異なる場合は、その変更内容が明確にわかるように対応します。
(ウ)医師相互間での対応
・ 自由な発言や、建設的な議論のできる雰囲気づくりができるよう意識改革が必要です。特に、上級職スタッフが率先して行うことが重要です。
・ 医師がなした判断は、必ず他の者と意見交換し、互いに批判、検討します。
・ 医師相互間を含め、スタッフ同士お互いに協調性が保てる努力を怠らないようにします。
(エ)自己研鑽への対応
・ 医学は日進月歩で進歩していることから、自らの技術・知識を高め、臨床能力の維持や向上のため教育・トレーニング研修会など積極的に参加していきます。
・ 自らの力量を過信せず、他の医師の意見も尊重します。
・ 日常においては常に肉体的にも精神的にも充分体調を整えておきます。
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