事故防止対策の徹底には1)事故の公表と2)事故要因の排除があります。
1 )事故情報の公表 分析した結果は、事故の再発防止のため、組織内で共有される必要があります。事故の内容によって公表する範囲を決めます。また、内容の詳細さや公表の方法について予め決めておくことも必要です。
事故防止のために、組織全体に知らせる情報と、看護部内など関連部門内だけで良い場合とがあります。 ( 1 )情報の公表の範囲情報によっては、病棟責任者、リスクマネジメントの担当者、看護部内、各部署などに限定することもあります。 ( 2 )情報を公表する際の配慮 患者、事故当事者(職員)のプライバシーの保護に留意します ( 3 )公表の方法・ 会議やカンファレンスの席上での文書やOHPなどによって紹介する。・ 概要を各部署に配布する。・ 分析結果の情報を盛り込んだ「月報」等を職員専用のコーナーに掲示する。 などの方法があります。その後の情報の取扱いには注意が必要です。 2 )事故要因の排除 インシデントレポートや事故報告書の情報から、まず、速やかに対処できることを考え、実行に移すことが重要です。
また、組織内での事故の他、他施設での医療事故、文献等を教訓にし、事故要因の排除あるいは事故防止策の改善に努めます。
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