役割・能力の発展段階に応じて、基準を明確にします
役割・能力定義は役割区分や等級の中で、それぞれが組織の中でどの位置付けになるのかを定義として明示したもので、上下間の比較ができる程度の短文で書き表すと理解が容易です。まず、病院全体の横断的な定義を作成し、フレームが固まった段階で、各部門・職種の定義に具体化していくこととなります。
職員としてのスタートはサービス提供者の 1 等級であり、その段階では各職種に求められる定型業務や補助業務を推進することが求められます。また、これらの業務を遂行するとともに、医療人としての心構えを理解し、病院・職場のルールを遵守し、ビジネスマナーを身につけなければなりません。役割を果たし、能力を身につけるために能力開発は必須条件となります。
2 等級では、定型業務や補助業務に加え、日常業務全般について自立して遂行することが求められます。また、 1 等級で得た経験と知識を駆使し、新入スタッフに対する指導も役割として上がります。この役割を果たすために必要な能力は、業務に関する知識と OJT の推進方法についての理解です。
このように役割区分が上がるにつれ、下位で求められる役割と能力に追加する形で、責任を果たすべき「役割」や発揮すべき「能力」は高くなるように設定していきます。
【役割資格等級フレームの例】
|