人事制度構築前の準備は重要です
経営ビジョン達成型人事制度を策定するポイントとしての一つとしては、策定前の準備があげられます。経営ビジョンや戦略を練り、職員に示すことと経営の健全化を図るために財務指標を用い分析や情報公開を進めます。職員との共通認識を持った上で、人事施策・方針を固めることが重要です。
経営ビジョン・経営戦略の明確化
人事制度はビジョンを達成することを主目的として策定します。従って、ビジョンを明確にし、人事制度に何を求めるのかを検討する必要があります
人事制度構築前の準備は重要です
人事制度策定準備の最終段階は、これから策定に入るための施策や方針を打ち出すことです。
日本の多くの企業では、終身雇用等の雇用慣行や人事制度を大きく様変わりしているのは、周知の事実です。病院についても同様で、今までの雇用慣行や人事制度を守ることは非常に困難です。この現状を踏まえ、将来を見据えて、人事制度をどのような方向で改革していくべきかを院内で十分議論する必要があります。
経営ビジョン達成型人事制度の施策・方針として例を示します。
・人事制度を通じて、職員一人ひとりが経営に参加できる体制を作る
・人事制度は、オープンで透明性のあるものにする
・役割と肩書を結びつけ、責任の明確化を図る
・利益創出者をコア人材として位置付け、教育、処遇を実施する
・病院ビジョンや職員のあるべき姿を明示し、指導・遂行できる組織を作る
・最高の医療サービスを提供し続けるために、能力開発を計画的に実施する
・経営計画に基づき、総額人件費予算が組み立てられている
・総額人件費を労働分配率 55% 以内に収める
・病院業績と総額人件費を連動させ、コントロールできている
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