診療圏調査とは、開院する場所で一日あたりの推計来院患者数を計算するための調査です。
調査項目
近隣の居住人口数や年齢層、男女別、社保か国保対象か、事業所数と従業員数など。
周辺の交通機関の利用状況
患者層の来る範囲( 1 次診療圏、 2 次診療圏)の確定。
患者吸引率の設定。(阻害要因、吸引要因から判定)
(阻害要因とは患者の来院を阻害する物。例 線路、川、山、大きい公園等)
(吸引要因とは来院しやすい条件。例 役所等の公共施設の近く、大型スーパー、 JR や地下鉄駅など)
診療圏内の競合医院調査
(年齢、科目、診療時間、休診日、後継者、出身大学、登録医局、特徴など)
この調査内容を元に、事業計画の立案も行います。今後の事業が成功するかどうかの指針になる調査と分析です。資金調達先の金融機関にも、重要な交渉要件になります。
机上の調査だけでなく、実地調査が重要です。
この調査から厚生労働省の報告の受療率(人口 10 万人当たりの来院患者数比率)で計算した一日当たりの推計来院患者数を出します。
この患者数の数値の把握から、事業計画が始まります。
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