病院の経営体質改善を目指し、病院理念・基本方針にのっとった具体的行動計画として事業計画を策定する際には、ハード面の変革への取り組みには病院施設のリニューアルを掲げる医療機関も多いことと思われます。
第四次医療法改正では、病院機能による病床区分が強化されました。自院の機能の見直しには、改革の基盤となる「基本方針」を明確にすることが必要です。
施設の増改築・改修に際してのポイントは次のとおりです。
(1)病院・病床機能の強化
@200 床以上
入院医療機能を重視した差別化戦略
(地域医療支援病院を目指した機能向上、
療養環境の整備、時間外・救急体制の整備等)
A200 床未満
外来診療を強化し、これを重視した施設改修
(アメニティ向上、情報共有システム、地域連携等)
(2)診療機能の強化
自院の患者属性分析に基づく診療科目の整理・再編
(3)複合体制の整備
専門特化すべき部分を見極め、経営基盤の強化
保健・医療・福祉の相互連携=複合体制の構築
(4)コスト管理体制の整備
特化した自院の診療機能に合致する施設・人員配置体制構築、
医療機能・診療科目に適応した適正費用の設定
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