200 床未満のいわゆる中小病院の中でも、 40 〜 50 床程度の小規模病院の生き残り戦略として最も有効なものは、特化あるいは専門化への取り組みです。
大規模な総合病院であれば患者が集まる、という時代は既に去り、患者・国民は、個々のニーズに応じた専門性と高度な技術を求めて受診に訪れるのです。
例えば、がん治療、アレルギー、内視鏡、神経疾患、神経内科・心療内科等は、高度な専門性と技術が要求され、これらの診療科目は比較的小規模病院に適しているともいえます。
他との差別化を図るための特化、専門化への取り組みは、生き残りをかけた戦略策定においては、その規模に関わらずすべての病医院共通のテーマでありますが、標榜する診療科目を最小限にし、より専門性を際立たせることが可能であるのは、小規模病院であるかもしれません。
当然のことながら、専門性を支える高度なスキルを備えた医師の存在が大前提となります。
|