医療法の改正等による医療提供体制の改革は、 200 床以上の病院と 200 床未満の病院・診療所の機能は、それぞれ入院と外来診療へ特化させる方向へ進んでいるといえます。
実際に、 200 床以上の病院において、別棟を建設して、従来同じ病棟に併存していた外来機能を分離する取り組みを進める動きも見られます。
外来棟の計画を策定する際には、入院と外来機能を専門化させるため、 @ 既存の病院を分割して、一部に外来診療を特化する、 A 外来機能を別棟に移転し、入院機能を拡充する、という方法が考えられます。
しかし、入院・外来棟をそれぞれ新築するには膨大な投資が必要となるほか、既存病院を改修する方法では様々なコストが発生すると予想されます。
また、外来機能を別棟に移転させサテライト化する方法も、行政指導の対象となる可能性があるといえます。
行政施策の方向性や診療圏における十分なリサーチと地区医師会との協議、病医院・診療所との連携等、事前に入念な情報収集が必要といえるでしょう。
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