外科系を中心とする診療科目を標榜する一般病院は、病棟(病床)編成において急性期・慢性期型の選択をなすほか、機能別に病床を分けて運営することもできると考えられます。
現在、外科系の病院は、日帰り手術や内視鏡手術等の非侵襲型医療技術の導入が進み、手術後の療養期間が極めて短縮化されています。よって、病床を多く持つ必要性は今後も少ないといえますが、手術が中心となる診療であるため、急性期医療においては重要な部分を担っていることも事実です。
病棟部分に日帰り手術や内視鏡手術部門(センター)を設けて、回復・療養室を整備するなどの取り組みを実施している病院も少なくありません。この場合、残りの病棟部門は、医療保険適用型の療養型病床群として、急性期・亜急性期・回復期・慢性期といった機能別に分けることが考えられます。1病棟ごとではなく一定の病床数を1単位として、チーム医療を提供することも可能なのです。
外科系は、慢性期への特化よりも、先進の外科技術や術後の負担が少ないなどの手術方法を導入すること、さらに短縮化される入院日数に応じて、病床の活用方法を検討することが必要だといえます。 |