社員に対し、いきなり「なんでもいいから、とにかくやってみろ」と言ってもまずできないでしょう。「なんでも」「とにかく」と言われるほど困る言葉はありません。ある程度は道しるべを示してやることです。そして “ 癖 ” を付けることです。
まず、テーマを決める(取り組むべき課題)、そして取り組むメンバー(部単位、課単位、横断プロジェクト等)は概要を提示しておくことです。
マネジメントの基本は、 P(Plan- 計画 )― D (Do- 行動 )―C(Check) です。しっかりと計画し、その計画に基づいて行動し、その行動が適切であったか振り返りを行い、そして、修正が必要で在れば修正し再度計画・行動する。このサイクルをぐるぐると回すことなのです。よくある悪い例は、 “ やったらやりっぱなし ” で振り返りがないということです。だから次に繋がらないのです。
鍵はこの Check を上手く行うことです。全体の管理は、責任者であるあなたの役目です。 P 計画 ―D 行動 ―C 振り返りの全体サイクルの Check 役になることです。部下から定期的に ( アクシデントが起こったとき、相談したいときも含む ) 、報告を受けるシステムをまず作っておく。誰から、いつ、報告を受けるのか、ということです。そうすれば今どんな具合で進行しているか把握できます。またもっとこうした方が効果的だと修正をかけることも、計画段階で差し戻しをすることも可能です。
部下がサイクルを回す次に与えたテーマについて、 P 計画 ―D 行動 ―C 振り返りのサイクルで行動することを告げ、自分たちでそれを管理し回すための計画を立てさせます。(上記図)このときに重要なのが計画です。だた「計画せよ」といっても “ 抜け ” があるかもしれません。そこで次のことを網羅する計画を立てさせます。俗に言う 5W2H です。こうすれば “ 抜け ”“ 漏れ ” がなくなります。
5W2H で計画を |
W ―Who (誰が)
When (いつ)
Where (どこで)
What (何を)
Why (何故)
H―How (どのように)
How many (いつまでに、どのくらいという具体的数値) |
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