新卒の新入社員を採用すると、職場に新しい風が入ってきたようで、活性化にもつながります。新卒の採用ということは、投資をされたわけですから、配当を多く得られるように育成しなければなりません。彼らが本当の意味で働き、お金を稼ぎ、会社に貢献できるまでには、ある程度時間が必要です。短期・中期・長期をにらみながら育成する必要があるでしょう。
育成には2つの側面があります。まず一つは仕事そのものです。業務知識・遂行能力そのものです。新人が様々な知識を吸収し、大いに能力を発揮できるように、上司・先輩は指導をする必要があります。そしてもう一つは、仕事に取り組むスタンスです。考え方と言いかえることもできます。このスタンスが悪い、もしくはフィットしていないと、知識の吸収や能力の発揮を妨げることになるわけです。例えば、素直でない、自分のやり方に固執する、といったスタンスは吸収力を低下させます。対人関係上も好ましくない結果を招く可能性があります。新人の長所や特徴を生かしつつ、非効果的に作用する・しているスタンスは、矯正していくことも必要でしょう。以上、2つをバランスよく教えていくことが望まれます。こんな公式があります。
パフォーマンス = 能力 × 意欲 × 考え方
新人育成に当てはめて考えると、新人のパフォーマンスを高めるには、3つの要素があるということになります。まず能力、これは日々の努力が大切です。本人は勿論のこと先輩や上司は、その新人の保有能力や発揮能力を、どうやったら高められるかを考える必要があります。そして意欲ですが、新人で意欲のない人はいないでしょう。大小の差こそあれ、夢や希望、やる気は人一倍持っているはずです。問題は意欲が低下したときどうするか、コントロール方法を身につけさせることです。そして考え方です。能力が高く、意欲もある人が、期待される結果を出せないことがあります。考え方、つまり取り組み方に問題があるケースが往々にしてあります。これは教えにくい要素と言えますが、仕事を通じて教えていかなければならないことと言えます。上司として、または社会の先輩として教えていかなければならないことは多いはずです。「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、これを教えることのできるのは新人のうちだけです。
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