職能給の昇給方法には、昇格した際の昇給と同一等級内での昇給の2つがあります。いずれも人事考課の結果を反映して、昇給が行われます。
(1)昇格時昇給
上位等級に昇格した際に昇給させる方法があります。例えば、 4 等級から 5 等級へ昇格したとき、 2,500 円昇給させます。 これは等級間に賃金格差を設けるための機能を有しています。
(2)同一等級内の昇給
毎年、上位等級へ昇格するとは、限りません。そこで等級はそのままですが、その等級内の仕事や能力に深まりがみられた場合、昇給が行われます。通常は、等級内の号俸という形で賃金が決定されており、号俸が上がることによって昇給することになります。 この昇給は、毎年昇給する定昇部分になります。
昇格時昇給への配分を大きくすると、社内賃金の格差が拡がり、社員にとっては刺激的なものになります。一方、同一等級内の昇給への配分を大きくすると、年功的な昇給になります。
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