賃金表を作成する際には、自社の基本給傾斜を正確に捕らえておく必要があります。これを年齢給と職能給に配分する形で能力主義の基本給体系は組み立てられます。
(1)基本給傾斜
基本給傾斜とは 新卒で入社し、その後標準的に昇進、昇給していった場合の賃金カーブを標準モデル賃金といいます。この標準モデル賃金を基本給のみで作成したものを基本給標準モデルといい、この基本給標準モデルの横軸に対する角度、つまり1歳当たりの格差が基本給傾斜になります。この傾斜をもとに昇給額を決定します。
(2)基本給傾斜の計算方法
基本給傾斜は原則として、40歳標準的管理職の基本給から18歳新卒職員の基本給差額を22年間(18歳から40歳までの年数)で除して求めます。
参考文献 「新・賃金表の作り方」 楠田 丘 著
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