賃金体系には、職務給、職種給、業績給、職能給、年功給の大きく5つの種類があります。
(1)職務給
アメリカにおいては、職務給の考え方が賃金体系の基本をなします。各職務に対して評価が行われ、賃金が決定されます。成果主義の考え方がとられ、定期昇給の概念はありません。刺激性の高い体系といえます。
(2)職種給
西欧においては、職種給の賃金体系がとられ、その職種の熟練度によって賃金が決まります。日本でいうパート社員に対する支給方法に似ています。
(3)業績給
短期的な会社業績や個人業績をもとに賃金を決定します。刺激性や適正人件費を重視するなら、これらの成果主義賃金を選択することが望ましいです。
(4)職能給
現在保有している能力をもとに賃金を決定します。上記の給与と異なり人間主義の給与体系で日本の風土に適しています。
(5)年功給
年齢や勤続年数において賃金を決定します。社員が年功に応じて、能力や成果を上げ続ける場合は有効ですが、会社業績が伸び悩む中デメリットが目立っています。 |