人事考課の重要な課題の一つに、人事考課の結果をどのように客観化するかということがあげられます。人事考課の対象となる行動を評価し、客観化するために考課レベルを設定しますが、一般的に 3 〜 5 段階で数値化します。
絶対基準に対して、社員の頑張りは期待以上のものであったか、水準通りであったか、下回っていたかを評価します。例えば、 5 段階評価で人事考課を行う場合、下記の通りになります。
ここで課題となるのは、この段階ごとのレベルの把握です。レベルの捉え方が曖昧なままだと、評価は公平に行うことはできません。中心をなすのは 3 なので、まずこれを明確にします。「会社が期待し、求めるレベル」、あるいは「上司と部下がお互い確認しあった基準」に対して、クリアーできたかできなかったかを問い、クリアーして 3 というレベルであると判断します。この 3 を考課基準や面接を通じて、共通認識することにより、 1 、 2 、 4 、 5 が明確になります。 |