人事考課の方法としては、社員同士を比較する相対考課と社員一人ひとりを評価基準や期待像と照らし合わせる絶対考課があります。
(1)相対考課
相対考課は、ある社員を他の社員と比較して評価する方法です。例えば、他の社員と比較して、仕事の成績はどうであったかを評価します。 相対考課は、社員相互の比較なので、評価は容易です。対象者同士の差が大きいほど評価はスムーズに行われます。 この方法は、従来給与に反映させるための査定に使われていました。
(2)絶対考課
絶対考課とは、部下の一人ひとりをみつめる人事考課であるといえます。 誰かと誰かを比較し、優劣の議論をするのではなく、部下一人ひとりについて、どこが優れ、どこが問題で、どこを今後伸ばせばよいかをみつめるものです。 ところで、一人ひとりをみつめるということになれば、基準が必要となります。基準がなければ何がよいか悪いかの判別に支障を来たします。一般的な絶対考課成立の要件をまとめると、下記のようになります。
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