職能資格等級の数は、社員数や役職者数、社員の平均年齢等を基に決定します。職能資格制度を導入する際は、まず等級の数を決定します。等級の数は、多すぎると等級間の差異を明確に区分することは、困難となり、評価は曖昧なものになります。一方、等級の数が少なすぎると、等級内の能力の幅が広すぎ基準がぼやけてしまいます。管理職能層、指導職能層、一般職能層の中を下記の条件を考慮し、いくつかの段階に区切り、等級化を図ります。
一般的には、等級数はまず社員数で決められます。以下に目安を示します。
例えば、社員数 100 人規模の企業においては、9等級とするのが適切な等級数といえます。これが一つの目安ですが、社員の高齢化が進んでいる企業の場合、上位職能に格付けされる職員が多くなることより、今後の昇格運用を考慮し、等級を一つか二つ多めに設定する必要があります。 等級の数が決定できたら、各等級に名称や求める能力レベルやモデル年数(何年で上の等級に昇格してほしいという目安)等を定義します。
参考文献「職能資格制度」楠田 丘 著 |