勤続年数の一定の節目に応じて、社員に対して希望の職種や配属をリクエストさせる制度があります。
(1) ジョブ・リクエスト制度とは
人材の有効活用の条件の一つとして、本人の希望する仕事を担当させることがあげられます。希望しない仕事を担当し続けることは、モチベーションの低下につながり、会社にとっても非効率的です。 ジョブ・リクエスト制度は、例えば、勤続 3 年目、 5 年目、 10 年目といった節目をむかえた社員に対して、自分の担当したい仕事をリクエストさせ、配置転換の一つの手段として活用する制度です。 この制度は、一定の勤続年数を経て、自分の能力を認識し、会社の仕事内容に精通した社員に対して、実施することに大きな意義があります。
(2) 制度運用の留意点
社員全員のリクエストに応えることは不可能です。だからといって、リクエストを一方的に拒否することは、社員のやる気を損ない、制度運用の意義がなくなってしまいます。 ジョブ・リクエストを通じて、組織体系や組織風土、本人の将来展望、現状の仕事レベルや能力を見直した上での配置転換への活用が望まれます。 |