パートタイマーとアルバイトの違いについての明確な定義はありませんが、一般的には、パートタイマーは短時間労働者、アルバイトは短期間労働者の意味で用いられることが多いようです。
まず、パートタイマーは、文字どおり労働時間の一部を就業する者のこと、すなわち、短時間労働者のことをいいます。この点については、平成5年に施行されたいわゆるパートタイム労働法(「短時間労働者に関する雇用管理の改善に関する法律」)でも、いわゆるパートタイマーとは、「同一の業務に従事する労働者に比して」1週間の労働時間が短い者をいう、と定義づけています。
このように、パートタイマーとは、一定時間だけ勤務する短時間労働者であるということができます。
次に、アルバイトは、学生アルバイトなどといわれるように、もともと学業などの本業があって、そのかたわら副業的、臨時的に就業する者のことをいいます。
ただし、近年は、副業ではなく、本業としてアルバイト的な雇用形態で働くいわゆるフリーターなども現れており、また、1年以内の期間を定めて雇用する契約社員をアルバイトと呼ぶこともあります。
いずれにしても、アルバイトは、臨時雇いの労働者、つまり、短期間労働者であるということができます。
もちろん、短時間就業するアルバイトもおり、パートタイマーにも短期間の雇用契約とすることもあります。そのため、上記のような呼称の混乱が生じているものと思われます。 |