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◆ 創業秘話

芦屋会計事務所・代表の椎名哲士です。

私は大学卒業後、税理士事務所に勤めて実務経験を積み、平成15年に独立しました。
いわゆるのれん分けはなく、開業当初は顧問先数0件でした。
事業に使えるお金は、わずかな自己資金と国金からの借入金しかありません。
これがなくなる前に、なんとしても顧問先を新規開拓しなくてはならない状況でした。

収入は0円でしたので、なけなしの資金を無駄に使う余裕もありません。
最低限必要なコスト以外は、極限まで削減することに尽力したことを今でも覚えています。
スタートは、コンクリートむき出しの元倉庫を安値で借り、頂きものの机、電話1台、家庭用FAX 、パソコン1台から出発したのです。

デザイナーズマンションなら、コンクリート打ちっぱなしの物件はクールでスタイリッシュといえるかもしれませんが、倉庫のおもかげそのままの税理士事務所では・・・。
訪問してくれた知人からは『コントに使うセットのようだ』との率直な感想をいただきました。

 こちらが携帯のカメラに収められていた、開業当時の写真です・・・。

大阪府

今だからこそ笑って話せますが、実はエアコンも取り付けていませんでした。
コンクリートに囲まれ冬を迎えるころには、寒くて手足がカタカタと震えていたのを覚えています。
(いくらなんでもエアコンは最低限、必要だということで、その後、まもなく購入しましたが)。

当時のメールアドレスは  cost-sakugen.com ( コスト削減ドットコム ) 。
『お客様と弊社両方の無駄なコストを削減して、お互いに利益を確保し続けていれば、紹介を受けて新規のお客様がドッと押し寄せてくる』・・・そんな思いをこのアドレスに込めていました。

顧問先0件ということで、開業当初より新規開拓に燃えに燃えていました。
事務所案内のポスティング、大学の先輩や友人、知人への挨拶、交流会への参加など思いつくままに突っ走り続ける毎日。
事務所案内のチラシ10,000 部を初めてポスティングしたときなどは、『明日になれば電話が鳴りやまなくて忙しくなる。3 %の反応でも・・・すごいことになる』など興奮したものです。

電話の声ができるだけ感じ良く聞こえるように、問い合わせマニュアルを作ったり発声練習もしました。
その翌日、 2 件の連絡がありました。事務機器と投資の話・・・。
どちらも他社からの営業の電話だったのです。新規開拓は、そんなに甘いものではありませんでした。
この結果にはとても落ち込みましたが、何が悪かったのかを分析するため、新規開拓手法に関する情報を集めました。

実は、そこで運命的なマーケティングの書籍に出逢ったのです。
・・・といいますのも、経営戦略とマーケティングの重要性を知っていたにも関わらず、そのときの私には実質的に戦略がなく、マーケティングを全く無視した行動をしていたことに気づいたからです。

その後さらに、経営戦略やマーケティングの書籍を 200冊以上読み、多くの集客・営業セミナーに参加することで、本質を少しずつではありますがつかめたように感じております。
その後は自らテストマーケティングを重ね、試行錯誤の結果、一定の効果が見込まれるレベルになった時点から、集客・営業に必要なお金を惜しみなく投入し続けました。
こうして複数の戦略効果が出始め、ようやく事業が軌道に乗ってきたのです。

低価格であっても質の高いサービスを提供するために、弊社のサービスに対する基本方針を定め、実践し始めた頃からは、急激に知人や顧問先様からのご紹介が増えてきたのです。

 

『若い人が事業を立ち上げ、一生懸命、仕事しているのを見ると応援したくなる』と言ってくれた不動産オーナー様。
コンクリート打ちっぱなしの事務所で面談した際、『私も創業時はこんな感じだった、堅実さが気に入った』と言って顧問契約をしてくださった社長様。

今、思いますと、開業当初から現在まで、本当にいろんな方々に支えてもらってきたというのが実感です。芦屋会計事務所・椎名哲士
経営のパートナーとして弊社を選択してくれた全ての顧問先様、そして私を信じて一緒に顧問先と弊社の発展のために研鑽を積み、協力してくれているスタッフやその家族のために、これからも初心を忘れず一心に、本気で経営に取り組んでいく所存です。

こちらが、現在の事務所の様子です。


芦屋会計事務所 所長税理士 椎名哲士

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