税務申告書の作成の吟味であり、確定決算に基づいて申告調整が税法の規定に従って適法に行われたかどうかを検証する。 調査官が、申告調整の検討にあたって特に注意すべき事項には次のようなものがあります。
(1) 使途不明金について 申告調整のうち、交際費の損金不算入については、使途不明金との関係で問題になります。法人の規模の大小を問わず、領収証のとれない使途不明金は、必ずといってよいほど支出しています。いずれにしても、使途不明金の存在とそれが事業経営のためのやむにやまれない事情による使途不明金なのか、それとも事実を仮装した役員賞与なのかを解明することになります。
(2) 各種引当金の繰入超過額の多い申告書は、調査官の目からみれば余裕のない申告書と映り、決算手続が粗雑に行われたのではないかと推測されるおそれがあります。申告調整項目の少ない申告書にするよう心掛けるべきです。 |