帳簿調査は税務調査の中心であり、申告所得が正確・適法に計算されているかをチエックするものです。 つまり、帳簿組織から原始記録の検証、会計処理および申告調整までの事項について綿密な調査が行われます。 この調査に対しては、日常の会計処理が適正に行われているかどうかにすべてがかかってきます。
とくに、その裏付けとなる証拠資料の整理・保存などには充分注意し、要請に応じて直ちに提出できるよう準備する必要があります。 帳簿調査には一定の調査手順といったものはなく、調査事項や調査技法については、全て担当者の自由な判断に委ねられています。調査官には、自分の得手・不得手を持っているもので、あるものは、たな卸除外を発見するのが得意であり、あるものは売上除外を発見するのが得意であったりします。
いずれにしても、調査担当者にとって調査目的の第一が不正計算の発見にあることは間違いありません。 |