これまで現金で支払いしてきたのに、いきなり手形で支払うということは、取引先の信用不安を警戒すべきです。
信用不安が感じられケースでは、会社を守るために取引を縮小し、担保差し入れを依頼する等の債権保全手段を講じる必要があります。なお、取引先に資金がなく、期日に回収できる見込みがない場合には、裏書きされた手形で回収することも検討すべきでしょう。
またこの時に手形の記載事項がすべて記入されているかどうかの確認も必要です。もし未記入の欄があればすべて埋めてもらうようにしなればなりません。要注意といえる点は、振出日と支払日が白地であるケースです。さらには、裏書きが、受取人から順番に連続しているか否かのチェックも必要です。
対処すべき方策 : 取引の縮小と担保の差し入れ
手形のチェック事項
・白地手形ではないこと。もし白地であればすべて埋めてもらうこと。
・裏書きのある手形で回収すること。また、裏書きの順序(整合性)を確認すること。
・額面が大きい場合は、取引先の了解を得て、振出人に振出確認をする。
・融通手形にはくれぐれも要注意。 |