これまでのケースでは、意外にも仕入先である一部上場企業のメーカー等が、一度に1億円とか1億 5000 万円とかの、大口の払込に応じてくれるケースが目立って増えてきています。
また、売上先の大企業が応じてくれる例まであり、この有様に銀行が驚いて、急に会社の信用が上がったという報告が入っています。 このことは、上場企業が自分の製造している製品とか、商品とかを取り扱っている中小企業をバックアップしようとの気持ちの表れであり、いわゆる長い年月による信頼関係の証であるわけです。
銀行からみれば、大手企業からの信用がそれほどあるのかと再認識したことでしょう。 また、その他多くの中小企業の取引先からも、自分たちの取引の継続維持を望んで、社債の払込に応じている状態を目の当たりに見て、長い年月の上に築かれた信頼関係をハッキリと見せつけられた想いが銀行側にあるのでしょう。
ことほど左様に、金融機関を称する「晴れた日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」という評言は言い得て妙だと感じるわけです。 |