まず社債と名のつく債券の種類について少し説明してみましょう。その中でも普通社債、転換社債、ワラント債が代表的な3種といえます。
「普通社債」とは、固定利付社債と、固定割引債と、変動利付債があります。固定利付債とは、支払金利を期日まで、一定で変化させず、払込期に額面全額を支払うものであり、固定割引債とは、払込時に受取利息分を差し引いた金額を払い込む仕組みです。この金利のことをクーポンといい、このクーポンが6ヶ月とか3ヶ月とかで見直され、いわゆる変動して支払われるものを変動利付債といいます。
「転換社債」とは、あらかじめ決められた価格で、発行会社の株式と、交換が可能な債券です。一旦、株式に変えてから、現金化することもできます。
「ワラント債」とは、ある一定の価格で、債券発行会社の株式を買える権利がついた債券のことです。前述の転換社債も、株式と交換する権利ではあるものの、「ワラント債」では決められた価格で満期までの間に、ワラント債を購入した額と同額まで、株式を購入することができるという特徴があります。 |