資金調達には何らかのコストが必ずかかります。資本金には「配当」というコストがかかり、借入金には、「金利」というコストがかかります。特に金利コストは、配当金と異なり、直接的に損益に影響します。 金利コストをみる場合、表面金利だけで判断することは誤りの元です。 どんな企業も必ず、預金を預けているはずです。つまり受取利息の発生があり、この旨の試算が必要になるのです。 この計算方法は以下の通りです。
たとえば今、借入金100,000千円、預金額20,000千円とし、各々の利率をそれぞれ2.5%、1%とすると、支払利息および受取利息はそれぞれ 2,500千円、200千円となります。 実質金利を計算すると、
となり、表面金利は2.5%であるものの、実質金利は2.875%であることがわかります。 金融機関との交渉では、実質金利を計算しつつ交渉することが必要です。 |