長期平準定期保険を利用すれば、節税対策にもなり、解約返戻金により、退職金準備が可能となります。 定期保険の保険料は、死亡保険金に充てられる危険保険料と生命保険会社の保険事業に充てられる付加保険料から構成されています。
危険保険料は、年齢別の死亡率を基に算定され、当然年齢が高ければ高いほど危険保険料も高くなります。しかし、これでは高齢者の保険料負担が重くなり過ぎるため、一定の保険期間中、毎年の保険料が同額になるように平均化された保険料が適用されており、これを平準定期保険と呼んでいます。
この定期保険は、保険期間の前半の保険料には後半の保険料(前払分)が含まれているため、中途解約をするとその多額となった前払保険料の累計額を解約返戻金として受け取ることが出来ます。
通常定期保険は、その保険料については全額損金算入が認められていますが、 長期平準定期保険(保険期間満了時の被保険者の年齢が 70 歳を超え、かつ当該保険に加入した時における被保険者の年齢に保険期間の 2 倍に相当する数が 105 を超えるもの)は、保険期間の開始の時から保険期間の 6 割相当期間が前払期間となり、各年の支払保険料の 1/2 が資産計上、 1/2 が損金算入となります。
また、保険期間の 6 割相当期間経過後は、支払保険料を全額損金算入したうえで、上記資産計上累計額をその期間の経過に応じ、取崩して損金算入することになります。 |