資金繰り表は法で定められた書式がないため、自由な形に作成することができます。 しかし、他人がみてもわからない資金繰り表では意味をなしません。そこで下記の点に留意しつつ工夫を重ねてください。
(1) 資金の動きをつかみやすいこと
たとえば製造業では、原材料を仕入れてから、製品になるまでにかなりの時間投下を必要とします。かつ、多大な設備投資が必要であり、資金の回転は長くなりがちです。対して小売業やサービス業では、資金の回転は割合速いです。 このため、自社の資金特性を十分に検討し、理解しやすい工夫が必要です。
(2) 項目がシンプルであること
作成者にしかわからない資金繰りでは意味をなしません。誰もが理解しやすい形を工夫すべきです。
(3) 将来予測を立てやすいこと
資金繰りは将来に対して行うものです。予測しにくい書式では困ります。
(4) 実績と計画の対比が可能であること
計画(予算)との対比ができれば、実績との乖離状況をつかみやすく、原因究明や計画見直しに活用できます。
参考に四区分法による資金繰り表を例示しますので、自社用にアレンジしてください。
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