キャッシュフロー経営において目指すべき姿は、以下の3点です。
(1) 適正利益を獲得する
(2) 運転資本の増加をもたらさない営業活動
(3) キャッシュフローの範囲内での設備投資
キャッシュフロー経営において最も重要なキャッシュフローは本業での活動成果を表す営業活動によるキャッシュフローの極大化です。
キャッシュフロー計算書作成では直接法と間接法がありますが、間接法を例に説明します。 営業活動によるキャッシュフローを極大化するためには、まず利益を確保する必要があります。利益確保のためには売上が必要であり、各々利益計画、経営計画として裏付けが必要です。
利益は「収益−費用」として表されます。 つまり利益の極大化を図るためには、収益の伸長と費用の削減の2つに方向性が考えられます。収益の伸長は「収益=数 × 単価」という考え方から、販売数を伸ばすか単価を上げるかの方向性が考えられます。費用の削減については原価率の低減と固定的コストの削減の方向性が考えられます。
なお、利益の極大化を図るにしても、目標とする利益がいくらなのかを設定する必要があります。 目標利益の設定方法については、下記の方法が一般的です。
・1人当り利益による設定
・売上高利益率による設定
・総資本利益率による設定
・規範利益による設定
その他にもキャッシュフローを改善する視点はいくつかありますが、キャッシュフロー計算書の各項目から収入源、支出先の見直しの視点を検討してください。
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